はさみじょきじょきです。やー、ようやくプロットできたので
まずひとつおとしていきます!
はじめまして。からはいったほうがいいのかな?
製作記録なので、わたしの文字やらなんやらをかきちらしたり、
うちあわせしてみたりな場所です。
相方さんはかわいらしい絵をかくかたなので、
わたしのもじがどうなるのかたのしみーー!
てなわけで、いちわ。
タイトルは未定。
雨も降ってないのに
大きな大きなくらい色の傘をさしたおんなのこが
ずうっとそこにいるって気がついたのはいつのことだっただろう。
ひとりぐらしをはじめて
いえをかりて。
高校生にあがったときに両親は海外にいってしまった。
母が父の仕事についていったからだった。
友達をいえにつれこむほど活発でなかったぼくにとって、そのへんにたかそうなマンションの部屋は不釣り合いなくらいひろくて、そしてとても、さみしかった。
おはようもお休みも、だれにいえばいいのだろう。
高校生にもなって、そんなことおもうなんて、おもわなかったのに。
でもさみしさとは裏腹に毎日ははじまるし、知らないところで時間はすぎるから、気がつかないうちに日がくれてぼくは鞄と制服に疲れきった体をおしこんでかえる。
そうして、
気がついたら六月になっていた。
雨の時期で、ぼくはうつ向きながら
コンクリートのみちを、いえにむかって帰っていた。
足元を水がぐじゃぐじゃとながれていく。
と。
僕の頭のさきをあるいていた傘のひらいたぶぶんが
ぼよん、となにかにぶつかった。
とっさにちいさなこえで
ごめんなさい、と呟いてかおをあげた。
おんなのこだった。
体がほそくて、しろかった。
眼がくろくて、あおくて、みどりいろで、僕の知らない色をしていた。
足元はこんなあめなのに濡れてなかったのをおぼえている。
靴についたきれいな石が雨の流れをうつして光っていた。
「ごめん、なさい、、、、、」
なぜかひどくびっくりしたように
そのおんなのこは
こちらをみた。
それでその日はおしまい。
僕のいえの扉はめのまえだったから。
いいえ、と聞こえたかすら定かじゃない蝿の羽音くらいな声を僕はこぼして、マンションのエントランスへとはいっていった。